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専門を決めること

今日もよろしくお願いします。

ものすごく今更ですが「医龍」という漫画を読破しました。天才外科医が神がかった手術でたくさんの患者を救うといういかにもありふれた話ですが、これまた非常に面白いです。教授をトップとした旧態依然な医局制度に正面から対抗する新進気鋭のバチスタチームの構図は血湧き肉躍ります。特に研修医伊集院の成長ぶりは本当にめざましいもので自分も努力し続けなければいけないとメラメラ燃えてきました。眼科医になって一度も後悔したことはありませんが、「心臓外科医かっけぇ…俺もなる!!」と思わせるような漫画です。ぜひ一読を。

専門がない一般眼科医というのはかなり厳しい戦いになる

さて今回は学んだことというよりは考えたことを書きたいと思います。

自分はまだ眼科専門医前の後期研修医の身分ですので、白内障、硝子体、緑内障、眼形成など幅広い手術を経験させていただいております。最初眼科医になってからつい半年くらい前まではなんでもできる医者がかっこいいと思ってました。しかし、今は考えがかなり変わりました。都心部の人気な医局だと毎年10人近く入局者がいるようです。既に都心部の眼科医が飽和状態の中、専門がない一般眼科医というのはかなり厳しい戦いになると思います。実際僕の医局でも専門がしっかりある先生はそれなりの地位を築いていますが、専門がない先生は学年が上でも幅広い患者を診なければなりません。

「うちは専門がしっかりある。その分野の患者に特化してきっちり治します。」

という病院の方が提供できる医療レベルも上がり、患者サイドもその病院のコンセプトがわかります。

自分が罹患した病気の専門性が高いほど、治してくれる医者を探すのはめちゃくちゃ大変です。〇〇大学の□□先生が名医らしいと口コミレベルで聞いて、藁にもすがる思いで3時間も4時間も待つ患者はたくさんいます。しかし、実際会ってみると提供できる医療レベルが満足に足るものでなかった…と徒労に終わることも少なからずあると思います。

そういう患者の方々のために、大学よりも受診するハードルが低く、かつ大学よりも専門性が高いことができるクリニックができたら眼科医の生存競争の中では相当抜きん出ることができると思います。「なんでもできるけどなんにも専門はない」よりは「これしかできないけどこれだけは任せてくれ!」というジョブ型雇用式の方が今後生き残る可能性は極めて高いです。

自分も一刻も早くそうなりたいので専門医になる前から眼形成の専門性を高め、牙を研いでおります。

「何言ってんだこいつ」と思いながらでもいいので少しでも応援していただけたら幸いです。

話は変わりますが、この前涙道通水をさせていただいた患者様から「痛かった!」とクレームが入りました。涙小管構造を考えて通水針を挿入しないと当然ですが痛いです。涙道チューブ挿入時は上下涙点部皮下麻酔+滑車下神経ブロック+鼻涙管周囲の麻酔をしなさいと教わりました。今回のことを機に涙道解剖について勉強してみましたが、下記の文献はものすごく勉強になりました。機会があれば読んでみてください。その次に「医龍」もお願いします。

柿﨑裕彦:涙道の解剖 敵を知り己を知れば百戦危うからず!臨眼 70(10):1542‒1547, 2016

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著者情報

菊地 良

Ryo Kikuchi

経 歴

2016年 弘前大学医学部 卒業
2016年 青森県むつ総合病院初期研修医
2018年 亀田総合病院 眼科 常勤
2020年 オキュロフェイシャルクリニック東京
2020年 新前橋かしま眼科形成外科クリニック
2024年 まぶたとなみだのクリニック 院長
診療時間
8:15〜17:15 - -

[休診日]月曜・日曜・祝日
※当院の診療は完全予約制になります。

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